フッ素樹脂(テフロン)とは、フッ素を含んだオレフィンを用いて得られるプラスチックの総称です。
一般的に摩擦係数や耐熱性耐薬品性も低くなっています。

フッ素樹脂開発の歴史も結構古く、第2次世界大戦中の米国で開発されました。
その後軍需産業の影響もあり、アメリカのデュポン社によって製品化されます。

フッ素樹脂として代表的なものの中に、「ポリテトラフルオロエチレン」があります。
「ポリテトラフルオロエチレン」はデュポン社で商品化され、その後「テフロン」という名称になります。

私たちが使っているフライパンには、撥水(はっすい)・撥油(はつゆ)としてテフロンコーティングがなされており、身近なところにもフッ素樹脂が使われていることがわかります。
フライパンに落ちた水滴はその形状を留めたまま転がります。
これはテフロンコーティングの結果起こる現象でもあり、これによって料理中にフライパンの表面に食材がくっついてしまうことがなくなります。
焦げ付きも軽減されるようになっており、フライパンを洗う際にも力を入れてこする必要はありません。
古くなってテフロンコーティングがはげてきたフライパンを使うと、この加工の重要さが感じられるのではないでしょうか。