金属や樹脂を高精度で切削加工する場合アニールは欠かせない応力緩和処理です。
アニール処理は被加工材料に熱を加え内部組織を軟化することで後に熱が加わっても変形を低下させる処理です。
従って切削加工のように熱が発生する加工には必須な処理と言えるでしょう。
主にアニールは以下の応力緩和を目的に行う処理である。
①被加工材料の切削時に発生する熱変形を低下させる
②加工完了後の経年変化を低下させる

アニール処理温度の目安

・樹脂50℃~
・鉄600℃~
・ステンレス450℃~
・アルミ150℃~

注)樹脂の中にはPEEKやポリイミド(カプトンなど)などのように融点が非常に高いものもあるので、
実際にアニール処理を行う場合専門家と相談の上、温度と時間を設定してください